私的なカムイ伝(第一部)ウィキ

Introduction

『カムイ伝』(カムイでん)は、白土三平原作の、日本の長編劇画。『月刊漫画ガロ』(青林堂)に1964年12月号から1971年7月号まで、全74回にわたり連載された。連載中、『週刊少年サンデー』(小学館)に『カムイ外伝』を不定期連載している。1982年から1987年まで『ビッグコミック』(小学館)に『カムイ外伝 第二部』を連載、そして同誌に1988年から2000年まで『カムイ伝 第二部』が発表された。『カムイ伝 第三部』の発表は未定。この項目では、『カムイ伝 第一部』についてのみ記載する


作品内容

主人公のカムイは、非人部落の出身であるが、被差別階級のみならず、百姓、武士、商人、学者など士農工商や、漁師、マタギ、サンカ、乞食(乞胸)など多様な人々が登場する。また百姓は、庄屋から下人まで、武士は、藩主、家老、目付などの上級武士から、徒士などの下級武士、どの藩にも属さない浪人、剣客など微細に描かれている


物語の舞台

時代設定

日置藩はどこにあるか


登場人物

この作品には、述べ数百名に上るキャラクターが登場する。なお、カテゴライズは初登場時の所属とする。★印は実在した人物。

夙谷非人村

カムイ

本編の主人公。強さと自由に憧れ、忍びの世界に入る。カムイとは、アイヌの言葉で【神】のこと

カムイ(弟)

ナナ

カムイの姉。

一太郎

正助とナナの息子

弥助

非人村の小頭で、カムイとナナの父親。

オナカ

カムイの母

ツクテ

カムロ

横目

サエサ

キギス

キギスとは、【雉子】のこと


血深沢非人村

コゲラ

コゲラとは、キツツキの一種である

タブテ(★仁太夫

カムイに憧れ弟子になることを志願した少年。一時、カムイとともに生活をしていたが、領主の狩場を荒らして拷問にかけられる。木に宙吊りにされ、死んだかのように思われたが、脱出し生還する。その後、江戸の乞食頭の仁太夫として登場する。タブテとは、彼の得意技でもある礫(つぶて)が訛ったものと思われる

スズメ

スズメ妹


花巻村

正助

花巻村庄屋の下人ダンズリの子として生まれる。母は非人の出身で、正助が生まれる前に他界している。

ダンズリ

花巻村庄屋の下人で、正助の父。左手薬指と小指欠損。右目失明。

正助の母

非人の出身で、正助が生まれる前に他界している。

花巻村庄屋

藤十郎

庄屋の息子

ゴン

アケミ

三人娘(オサト、オフク、オヨネ)

若者組では、託児所の保母的な役割を担当する。

ツクテの恋人

サチ

ゴンに懐いている少女

小六

本百姓。オミネと実父の死後、狂人となる。

オミネ

小六の娘の美少女。正助の初恋の人であり、竜之進とは恋仲になる。領主に見初められ、妾になることを強要されるが断る。そのことで、竜之進は領主の怒りを買い、のちの草加一門断絶のきっかけとなる。その後、目付と横目の謀略により、禿百姓(ツブレ)にされ、領主の下人にされるが、自ら命を絶ってしまう。

シブタレ

密告屋。

武助

百姓代。アケミの父

吉兵衛


竹間沢村

竹間沢村庄屋

花巻村の連絡役として来ていた正助に、字を教えた人物。作中に登場する庄屋の中で最も聡明で豪胆な人物である。

五郎

竹間沢村の本百姓の末っ子。花巻村の正助やゴンたちと、たびたび縄張り争いをしていた少年。庄屋の命令で花巻村に綿作の勉強のため留学する。


玉手村

苔丸(スダレ)

千本ばばあ

その他百姓

仁助

佐平次


日置藩

草加 竜之進

日置 弾正

日置藩二代目領主。日置流弓術の創始者の日置弾正とは別人である。笹一角に殺害される。

国千代

二代目領主の嫡子。闇太郎に殺害される

日置重成

望月藩領主の子。後継不在の日置藩に三代目領主としてやって来る。

三角 重太夫

城代家老

草加 勘兵衛

次席家老

草加 小夜

竜之進の姉

草加 十兵衛

次席家老の従兄弟

宝 監物

江戸家老

橘 軍太夫

大目付

橘 一馬

軍太夫の息子

橘 玄蕃

軍太夫の実弟

笹 一角

笹 兵庫

一角の実弟

馬場 平八郎

遠藤 小平太

浪人、剣客

水無月 右近

馬場に雇われた浪人

長柄の道三

長柄の一族の首領。日置藩内で起きた、武士への辻斬り事件の真相究明の為に、目付に雇われた。カムイが犯人であることを突き止め、瀕死の重傷まで追い詰めるが、露木鉄山の助太刀が入り、一族全員殺される

露木 鉄山

★青木 鉄人

アテナ

露木鉄山の娘。鉄山の死後、青木鉄人の養娘となる。鉄人流の門人で、薙刀の使い手。カムイが必殺技、変位抜刀霞斬りを編み出す際のヒントを与えた人物。

村上兵内

鉄人流道場の門弟

松林 剣風

★松林 蝙也斎

左 卜伝(クシロの師匠)

堂面 六佐

元島津藩藩士。

スミ

堂面六佐の孫娘

道満

天誅党首領

空(うつけ)の兵馬

道満の手下

闇太郎

本名は、日置藩士戸田十郎の息子、戸田新九郎。

木巣(くず)の十方

カサグレ

無二流の使い手。目付の子、橘一馬の師匠でもある。

左紋字 一鬼

逆茂木 隼人

商人

夢屋 七兵衛

★三井 高利

蔵屋

千住の鬼兵衛(大蔵屋)

湊屋

イタミ屋


公儀隠密

赤目

カムイとシナドのトエラの師匠。赤目とは、現在の名張市赤目町付近の出身という意味かと思われる

左 卜伝

日置流弓術使い

風(シナド)のトエラ

カムイの兄弟弟子。トエラとは、十種の忍術(水術、火術、銃、刀術、幻戯【めくらまし】、体術、薬活、ギダン、変化、察相)の意味である。

搦(カラミ)の手風

小頭

カムイを忍びの世界に誘った謎の雲水。露木鉄山を造作もなく殺害するほどの腕前を持つ。

大頭

音丸

百舌兵衛

日置藩の鷹匠。カムイの鷹飼いの師匠でもある。

黒川

空馬

道馬

自然界(動物含む)

カムイ(白狼)

山丈

【やまじょう】と読む。作中において、最初の登場人物である。

片目

弥助が保護していたオオカミ。犬追物で日置藩士数名を咬み殺して逃走する。山中に逃げ込んでからは、一匹狼として行動していたが、白狼のカムイと出会ってから、供に行動してた時期もある

三つ目

鬼女

飢饉で山に逃散した女のなれの果ての姿。時折、里に降りてきては、人や死体をさらって行って食べていた。南部藩に雇われたマタギたちによって撃ち殺される。

太郎と次郎

カムイの飼っている鷹


サンカ

日置の一

サンカの頭

伝次

野鍛冶


五代木

クシロ

キク

鳴門屋


幕府

★松平伊豆頭


★保科正之

★浅草弾左衛門

全国のエタを支配する男。闇太郎(戸田新九郎)の処刑執行役として登場する。

錦 丹波

「刑死すれば義民……。だが生き残った英雄は三文の値打もない」は、作中屈指の名台詞である。

稲富一心


輪島修理



小ネタなど

花巻村の唄

♪ 今年ゃ雀もほっとくべ 落穂拾いも奴らに任そ 稲穂綿穂の波揺れりゃ ぢぢばばケツもおっ立つべ 花巻女っ子は引っ張りだこよ 色は黒いが白い花咲かす ハ~ タイナ~ タイナ~

りゅ~ぢがゆく

無明を打ち砕け

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